注文住宅では資金計画がとても重要です。まずはお手持ちの資金の総額を出してみる必要がありますが、資金は貯蓄額だけではありません。親からの援助があったり、現在住んでいる家が持ち家の場合には売却したお金も含めます。これらの総額のうち、いくらを注文住宅の購入に充てられるのかを考えるのですが、教育費や進学にかかるお金、ケガや病気のような突発的な出費に備えてある程度の額は手元に残した方が安心です。
少なくとも半年間は無収入で生活ができるくらいのお金を残しておくべきだとされていますので、その分を除いた額を頭金として計画に組み入れます。自己資金を算出できたら住宅ローンの借入額も検討しますが、借り入れられる金額と借りたい金額とは異なることを理解しましょう。ローンの融資金額は金融機関の審査によって決定され、借りられる上限が提示されます。しかし、実際に借りたい額が上限よりも低い場合には、上限まで借りる必要はありません。
借入金が大きくなれば、その分返済が大変になりますので、できるだけ最低限の額に抑えるのが賢明です。安心して返済できる額にすると、その後の生活にも影響が出ません。一般的に注文住宅は高額になりがちですが、安心して返済できる年間返済額の割合は25%程度となっており、総額は年収の5~6倍が妥当です。家計の状況やお金の使い方、貯蓄額によっても異なりますが、これを目安にして計算すると安心して返済していける範囲内になります。