注文住宅では坪単価幾らという形で費用提示されるケースが多くあります。特にハウスメーカーはローコスト住宅のコスト表示において他社との差別化をはかるようになっています。そこで施主として、実際に必要とするコストはどの位なのかを把握しておくことは必要です。ハウスメーカーは確かにかなり安い坪単価を提示していますが、これは必要最低限の設備を導入しての話です。
これをベースにして住みやすさを求めて必要と思える設備や設計をオプションで追加すると、坪単価は上昇することになります。そのために、ある程度の設備を必要とするのであれば工務店に依頼する方が安くなる場合があります。また、注文住宅で最も坪単価が安いのは2階建てです。建売り分譲では多く見られる3階建てとなると、基礎を強化するためにかなりの費用を必要とするからです。
また平屋となると別の理由で単価は高くなります。と言うのも、注文住宅のコストのうち多くの割合を占めるのは基礎工事と屋根の施工費用だからです。つまり2階部分が増えてもコストとしてはあまり増えないことから、平屋は割高となるわけです。とはいえトータル費用としてはもちろん平屋は安くなります。
あくまでも坪単価の話ということです。このように坪単価の金額算出について知っておくことも必要です。その上でどのように設計するのか、業者選びをするのかということになります。あるいは注文住宅か建売り分譲かの選択をすることが必要というわけです。